07.12.12 筑波実験植物園


レリオカトレヤ

 

 

ラン科レリオカトレヤ属

学名  Laeliocattleya sp.

原産地 栽培種

多年草


 レリオカトレヤはレリア属とカトレヤ属とを掛け合わせて作られた人工の

属である。カトレヤ属に近縁な属は互いに交配がしやすく、様々な属間交配種

が生まれている。本属は比較的よく似ている両者間の交配で、カトレヤ系で

もっとも基本となる交配であるといえる。銘花も多く生まれており、さらに

その花をもとに3属交配や4属交配などにも発展していっていた。

 最新の分類によりブラジル原産のレリア属がソフロニティス属に移され、

さらにソフロニティス属全部がカトレヤ属に統合されたため、結果的に

多くのレリア属の種がカトレヤ属に移されることになった。また、以前は

ションバーキア属だったものが解体され、レリア属とミルメコフィラ属へ

移行したため、レリア属に新たに加わる種が出てきた。またさらに、

カトレヤの中でもグアリアンセ属として独立するものが出てきたので、

純粋なレリオカトレヤは、メキシコ産のレリアとカトレヤの交配と、

かつてションバーキア属だったものとカトレヤとの交配、つまり

ションボカトレヤと呼ばれていたものを含むようになった。

様々な分類の変更の影響を一番受けているのが、このレリオカトレヤだと

思われ。全体的な品種数は大幅に減ったが、これからも銘花を生む

可能性を秘めた交配種と言えるだろう。