03.05.13 東京都薬用植物園
アカマツ (赤松)
別名 メマツ
マツ科マツ属
学名 Pinus densiflora
原産地 北海道南部、本州、九州(屋久島まで)、朝鮮、中国東北部
常緑高木
日本の風景にかかせないマツのひとつ。 クロマツと並んでマツを代表する。
クロマツがごつごつしていて雄松(オマツ)と呼ばれ、アカマツは優しい感じから雌松(メマツ)と呼ばれる。
常緑の高木で、高さ30mにも達する。 肌が紅くなるのが特徴で、その色を見せるために観賞用に皮をはぐこともある。
アカマツといえば、同時にマツタケを連想する人もいるだろう。 マツタケは高級キノコの代表で、高価に
とりひきされるため、最近では乱獲ぎみでますます見られなくなった。 マツタケは放置されたアカマツ林では
見られず、ある程度手入れされた林に生えるという。
日本のマツの風景はじつは自然そのものの姿ではない。 実はもともと照葉樹林だったのを切り開いた後にできた2次林で、
人間の営みで作られたものである。 そして人間の管理が無ければまたもとの照葉樹林にもどる運命にある。
マツは冬でも青い葉をつけていることから生命の象徴とされ、神聖視されてきた。
縁起のいいものとして松竹梅の第一にあげられることは有名。 正月には松飾りが飾られ、冬の行事にもかかせない存在と
なっている。