03.8.6 筑波実験植物園


アマモ (甘藻)   

別名 モシオグサ、リュウグウノオトヒメノモトユイノキリハズシ                           

アマモ科アマモ属 

学名 Zostera marina

原産地 北海道〜九州、北半球(温帯〜寒帯)

多年草


 海に生育する水草で、深さ10メートルほどまでのきれいな浅瀬に生える多年草。

海に生育するが海草類ではなく、れっきとした被子植物である。

根茎は砂の中にはい、枝と葉を水中に漂わせる。 アマモが群生している場所は藻場(もば)

と呼ばれ、魚の産卵場所や養魚の隠れ場所となり、重要な漁業の資源となっている。

汚れた海の浄化作用もあり、環境資源としても注目されているが、埋め立て工事により

生育場所が無くなってきている。 人魚のモチーフになったと言われているジュゴンの

エサにもなっている植物でもあり、これからも残していきたい資源である。

アマモの名前は、根茎に甘味があることから甘藻であるというが、海藻と書くことも

できる。 日本一長い別名がある植物としても知られ、その名はリュウグウノオトヒメノ

モトユイノキリハズシという。