夏に鮮やかな赤い色の花を咲かせる、いかにも南国を思わせる花木。

沖縄県の県花である「デイゴ（デイコ）」とは別種であるが、一般にデイコとして

東京で栽培されているのは本種である。ちなみに本種は鹿児島県の県木である。

鹿児島県のホームページで確認したところ、アメリカデイコは別名のカイコウズと

して出ていた。しかし、厳密に言うとカイコウズは別種のナンバンアズキのこと

であり、正しい名ではない。それと沖縄県のホームページや、この間ＮＨＫでも

言っていたのだがデイコを「デイゴ」と記載されているのを見かける。

手元の図鑑ではほとんど「デイコ」と書かれているのだが、最近は沖縄での呼び名

である「デイゴ」のほうを公式に使うようになったのだろうか。

　本種はいかにも南国の寒さに弱い木のように思えるが、東京でも越冬する丈夫な

植物で、病虫害も少ないので、むしろ公園木や庭木に向いている。

夏の間にかなり枝がのびるが、冬の間にその根元まで切り込むので、木はしだいに

こぶの塊のような異様な形になる。