03.9.14 小石川植物園
アモルフォファルス・ギガス
サトイモ科コンニャク属
学名 Amorphophallus gigas
原産地 インドネシア(スマトラ島)
多年草
インドネシアのスマトラ島に固有の珍しい植物で、巨大な花を咲かせる。
世界で一番大きな花序のショクダイオオコンニャクに近縁の種である。
しかし、花茎も含めた高さで言えば、このギガスのほうが大きい。
この写真は2003年9月に小石川植物園で、国内初の開花をしたものである。
植物園での開花は他に一例あるだけで、ひじょうに貴重なものと言える。
自分もこの花に出会えたことは幸運だった。当日は、テレビなどでも紹介
されたため、通常の園では考えられないほどの人出で、温室には長い列ができて
いた。やっと出会えた花は、今まで見たどの花より巨大で、衝撃の造形物
だった。この植物は、1993年にスマトラで採集された種子から育てたもので
実に開花まで10年かかっていることになる。鉢の中にある球根はじつに
70キロもの大きさになったいるという。これほどの巨大な花をつけるには
そのくらいの大量の栄養がいるということなのだろう。
花は悪臭を放ち、ハエがその受粉をする。花は巨大でも、花粉を運ぶのは小さな
昆虫である。