04.1.18 東京都 銀座


アングレカム・セスキペダレ

ラン科アングレカム属 

学名  Angraecum sesquipedale

原産地 マダガスカル

多年草


 マダガスカルの熱帯林に生育する着生ランの1種。 表面がろう質の花弁の

大輪花を咲かせる。 花の後ろにはラン独特の距という筒状の部分があり、

本種はその長さが数十センチとずばぬけて長いのが特徴である。 この距というのは

底に蜜があり、ガなどの口吻の長い昆虫がそれを吸いに来る。 ガはその代わりに

花粉を媒介させられる。 かのチャールズ・ダーウィンはこのセスキペダレの距を

見て、この長さの口吻のあるガがいるに違いないと考えた。 彼の生存中にはそのガは

発見されなかったが、死後に発見される。 その名もキサントパンスズメガという。

ダーウィンが残した「予言」として有名な話である。