04.4.14 神代植物園
アンスリウム
サトイモ科アンスリウム属
学名 Anthurium sp.
原産地 栽培品
多年草
温室で観賞用として栽培されるサトイモ科の多年草。 熱帯のサトイモ科の多くは
観葉植物としてエキゾチックな葉の色や形を楽しむものだが、このアンスリウムは花の基部に
ある仏炎苞を鑑賞する。 仏炎苞を鑑賞する仲間は他にもスパティフィラムなどがあるが、
花色や形のバリエーションは圧倒的に本種が多い。 原種はコロンビア、エクアドルに生育する
アンドレアヌム種(A. andreanum)で、木の上などに着生しているという。
現在はハワイを中心に数多くの品種が生まれていて、温室で育てられる他、切り花などにも利用
されている。
アンスリウムの魅力はなんといってもそのワックスを塗ったような強いツヤのある仏炎苞で
ある。 色はやはり鮮やかな赤色がオーソドックスな人気があるが、最近はやさしいピンク色や
多弁化したもの、巨大なものなどがあり、バリエーションに富んでいる。
花が造形的なので、人工物と間違える人もいるほどだ。 サトイモ科なので、本当の花は
中央の棒状のもので、そこに小さな花がびっしりついている。 花の1つ1つは寿命が短いもの
だが、仏炎苞は長く残るため、観賞期間が長い。