04.4.24 新宿御苑
05.1.9 新宿御苑
アオノリュウゼツラン
キジカクシ科(クサスギカズラ科)リュウゼツラン属
学名 Agave americana
原産地 メキシコ
多年草
巨大な多肉の葉を展開する植物。観賞用として庭園などに栽培される。
テキーラという強い酒をつくるテキラナ種とは近縁である。
かつては100年に一度咲くということから、センチュリープラントなどと呼ばれて
いたが、じっさいは30年ほどで咲くことがわかっている。この新宿御苑でも
最近では毎年のように開花が見られている。花が咲いた後は、その株は枯れて
まわりに出ている子株がやがて成長する。花は実に雄大で、柱のように太い
アスパラガスのようなつぼみが中心部分から立ち上がり、それが5メートルほどにも
成長し、枝を出して大量の花を咲かせる。それは花というより樹木のようにも
見える。花は大きいが緑色でそれほど美しいというものではない。たしかに
これほど巨大な花を咲かせたのでは全エネルギーと使い果たすのもうなづける。
写真の株は新宿御苑の温室の中庭にあるもので、その中でも特に巨大な株である。
自分も初めてみた時その大きさに圧倒された覚えがある。あれから10年以上たち、
2005年になっていきなりつぼみを立ち上げてきた。長い間見慣れたこの株も
いよいよ終わる時がきたのだなと、少し感慨がわいた。