04.4.23 東京都薬用植物園


アスパラガス  

別名 マツバウド、オランダキジカクシ

キジカクシ科(ユリ科)キジカクシ属 

学名 Asparagus officinalis var. altilis

原産地 ヨーロッパ〜南ロシア

多年草


 南ヨーロッパから南ロシアにかけて地生するという野生種から改良された。

ヨーロッパでは紀元前200年ごろにはもう栽培されていたという。欧米では重要

な野菜で、中国へは清朝の末に渡ったとされ、日本へは天明年間に渡来。しかし

最初は野菜としては栽培されず、野菜として認められたのはごく最近の昭和になって

からである。以前はのびる芽に土をかぶせ、淡黄色に軟白化したものが缶詰めなど

で出回っていたが、今は緑色の新鮮な芽の食感を楽しむのが主流になった。

 最近では紫色の甘みの強い品種なども出てきて、幅が広がっている。丈夫で

土地を選ばず育つので、家庭向きの野菜としても知られている。

 これより成長すると姿は一変し、細かく線状の葉がしげる。その姿からアスパラ

ガスを連想するのは難しい。