03.4.9 神代植物園
アッツザクラ
別名 ロードヒポキシス
キンバイザサ科ロードヒポキシス属
学名 Rhodohypoxis baurii
原産地 南アフリカ(ドラケンスベルク山脈)
多年草
地下に球根をもつ、園芸的には秋植え球根植物として知られている多年草。
姿が小さく、まことに愛らしいので、今や定番として花屋などでもよくみかける。
しかし名前が変わっている。「アッツザクラ」とは、北太平洋アリューシャン列島
のアッツ島から来ていると言われている。太平洋戦争当時、ここに進駐していた
日本軍が玉砕をとげたという報をうけ、ある山草業者が、この花を
「アッツザクラ」として売り出したところ、それが定着してしまったということ
だそうである。しかし実際は北のアッツ島とはなんの関係もなく、南アフリカの
ドラケンスベルク山脈の原産である。ネームインパクトというのはすごいもので
ある。花は、真ん中に雄しべや雌しべが見当たらず、それが独特の顔を作り出す。