04.4.30 神代植物園


バンダ

ラン科バンダ属 

学名 Vanda sp.

原産地 インド〜オーストラリア

多年草


 熱帯アジアを中心に、インドからオーストラリアにかけての熱帯林の中に

生育するランの1種。 属名はサンスクリット語のvandakaよりきているという。

ランの中でも重要な園芸種の1つで、特徴はその整った五弁の花びらである。

通常ランの特徴は独特の形をした中央の唇弁によるものだが、バンダではその

唇弁は逆に目立たず、五弁の花びらのほうが目立つ。

 花びらの網目模様もこの属の特徴だが、なんといっても優れているのは青系の

色合いだろうと思われる。 ラン科の花には青色は非常に少なく、他の重要属で

あるシンビジュームやカトレア、デンドロビュームなどには青系の色は無い。

 バンダ属にはセルレア種という青紫色の美しい種があり、それをもとに青系の

品種が多く生まれている。 最近ではかなり青系のいい品種が生まれていること

から、近い将来、ヒマラヤの青いケシにようなすばらしい青色の花ができるかも

しれない。 他の属とも交配できることも大きな特徴で、エリデス属との交配の

エリドバンダ(Aeridovada)、アスコセントラム属とのアスコセンダ(Ascocenda)、

リンコスティリスとのリンコバンダ(Rhynchovanda)などが有名で他に、

アスコセントラムとリンコスティリスとバンダとの3属交配のバスコスティリス

(Vascostylis)なんていうのもある。

形状的には単茎種と呼ばれるもので、株がわかれず、葉を出しながらひたすらのびて

いく。 栽培にはランの中でも最高クラスの温度と湿度を必要とするので、一般家庭

での栽培は難しいだろうと思われる。 しかし他の属との交配種は比較的寒さに強い

だろうと思われ、家庭向きかもしれない。