お菓子の香料として有名なバニラはこの植物より採られる。ラン科の植物で、

その実を発酵させてバニラを作る。その実は細長く、マメの莢に似ているので

バニラビーンズと呼ばれている。現在の主産地はマダガスカルで世界全体の

90％を担っているという。バニラという名は100種あまりあるバニラ属の総称だが、

バニラ・フラグランスのみ扱われるので、代表してバニラと呼ばれる。　

ラン科の植物としては珍しいつる性になり、栽培するには何かに巻き付けて生育させるが、

大きな株にならないと花をつけないので、通常はあまり花を見ることはできない。

写真下はバニラの実で、ササゲのような形をしている。