03.05.13 東京都薬用植物園

08.4.21 京都府立植物園


ボリジ        

 

別名 ルリヂシャ

ムラサキ科ボラゴ属 

学名 Borago officinalis

原産地 ヨーロッパ

一年草


ヨーロッパでは古来より知られるハーブの仲間だが、日本では実際に使うと

いうより観賞用として栽培されることが多い。そのうつむき加減の花はきれい

な青色で美しく、全体が白い長い毛で覆われているのも特徴的である。

ローマ時代の学者ディオスコリデスとプリニウスは、ホメロスの詩で出てくる

憂いを忘れさせる薬ネペンテスは、このボリジのことをさすという。今現在、

ネペンテスという名はウツボカズラの属名に使われている。

その語源とボリジとが繋がるとは意外である。ボリジの利用法としては、花を

サラダなどの彩りに使い、葉はミネラルが豊富で、無塩食に使われるという。 

無塩食とは日本ではあまり馴染みのない言葉である。

花の美しさから、ハーブ園では定番の花である。

しかし最近、ボリジの成分に肝臓障害をおこすことなどがわかり、現在は

あまり用いらないほうが良いとされている。