03.5.7 小石川植物園
03.5.7 小石川植物園
ブレッシュネイデラ・シネンシス
アカニア科ブレッシュネイデラ属
学名 Bretschneidera sinensis
原産地 中国、タイ、ベトナム、台湾
落葉小高木
中国、タイ、ベトナムの500〜1500メートルの山岳地帯に
生育しているとされていたが、1981年に台湾でも発見され新たな
自生地とされた。かつては、一科一属一種というたいへん珍しい植物で、
未だに類縁関係や生態がよくわかっていない生物であった。見た目は
トチノキ科やムクロジ科に似ているが、葉緑体DNAを調べたところ、
ノウゼンハレン科やアカニア科に近縁であることがわかったという。
ブレッシュネイデラ科は日本では馴染みのない植物であるが、それも
そのはずで、生きた植物を見られるのはこの小石川植物園だけである。
園では1981年に上海植物園からもらった種子から育てたもので、
数年前から開花するようになったという。花はけっこう大型で白色。
独特の形をしていてなかなか美しい。庭木や公園樹として植えても
十分観賞価値があるように思われる。花後にはオレンジ色の大きな
種子をつけるという。最新のAPG III分類ではブレッシュネイデラ科
からアカニア科に入れられた。