08.4.16 筑波実験植物園


カスマンテ・ビコロル

 

 

アヤメ科カスマンテ属

学名  Chasmanthe bicolor

原産地 南アフリカ

多年草


 南アフリカの南西部に自生するというアヤメ科の多年草。葉姿などは

他のアヤメ科の共通の特徴をもつが、花がとてもユニークな形をしている。

細長い紅色の花で、弓形に曲がっている。色と形状から鳥による受粉だと

思われるが、オーストラリアに自生するカンガルーポーを思わせるような

花である。植物園以外ではあまり見られない花である。

 以前はカスマンテ・エチオピカ(Chasmanthe aethiopica)と記載して

いたが、エチオピカ種は花全体が橙赤色で、上弁と下弁がそれぞれ橙赤色

と黄緑色に分かれるものをカスマンテ・ビコロルと呼ぶことが判明し、

本種もそれに当たると思い、訂正した。