07.5.3 国営武蔵丘陵森林公園
08.1.10 東京都板橋区
ダイコン (大根)
別名 スズシロ
アブラナ科ダイコン属
学名 Raphanus sativus
原産地 不明
一年草
栽培されている根菜の中でも特に有名な植物である。世界的に見ても
栽培のもっとも古い歴史を持つ野菜の1つであり、古代エジプトですでに
栽培の記録があり、その後古代ギリシャ・ローマ時代でも用いられていた。
中国へは紀元前にすでに伝わっており、その後日本へ渡ってきた。
起源は諸説あり、ヨーロッパからアジアへかけて自生しているハマダイコン類
から栽培化されたのではないかという説も強い。
日本では日本書紀に既に記載があり、春の七草の1つとしても知られている。
世界的に栽培されているダイコンだが、日本では特に品種が多く作り出され
利用も盛んである。生のままではすり下ろし、おろしダイコンとして焼き魚
などに使うし、煮物などにも使われ、おでんの具としても欠かせない。
漬け物は「たくあん」と言われ、定番のものだし、乾燥して「切り干し大根」
にもされる。根菜であるから当然根の部分を食べるが、葉にも栄養があり、
食べられ、葉を食用に使うための品種もある。ダイコンで食べている部分は
根の後がついている部分が根の部分で、その上は胚軸の肥大したものである
ことは意外に知られていない。かつての日本では各地方に独特の品種が多数
存在したが、最近の流通の関係と食の洋式化でそられのほとんどは作られなく
なったようである。