05.5.12 東京都薬用植物園
12.5.16 神奈川県立フラワーセンター
ジギタリス
別名 キツネノテブクロ
オオバコ科(ゴマノハグサ科)ジギタリス属
学名 Digitalis purpurea
原産地 ヨーロッパ
多年草
ヨーロッパでは古くから知られた植物で、毒草として扱われてきた。
花の斑紋が不吉な印として、毒性の証しとして忌み嫌われたようである。
具体的な毒成分が知られたのは18世紀になってからで、その成分には
強心作用などもあることがわかり、薬用として用いられるようになる。
成分は強心配糖体のジギトキシン(digitoxin)で、鬱血性心不全や不整脈の
治療に使われてきたが、毒性が強いために現在では使われていないという。
和名のキツネノテブクロは、英名の「Foxglove」の直訳と思われる。
ヨーロッパでは古くからキツネの尻尾を魔除けに使う風習があるので、
やはりそういった意味合いから来ているものと思われる。
日本では主に観賞用として栽培され、様々な色合いの変化がある。
背の高い植物なので、花壇の背景に植えられることも多い。