日陰の場所にしばしば群生する多年草。　全草に独特の強い臭気がある。

この匂いを嗅ぐと、この植物の存在が二度と忘れられなくなるほどである。

はびこると厄介な雑草でもあり、なかなか根絶できないどころか、逆に増えたり

する。　これは、地下に白い地下茎が張り巡らされており、これが掘り上げなどに

よってちぎれると、そこから新しい株が生えてきてしまうためである。

初夏に白い花を咲かせ、群生して咲かせる姿は可憐でもある。　白い花弁に見える

のは総苞片と呼ばれるもので、真の花弁ではない。

　薬用植物としてしられ、十薬という別名もある。　乾燥させるとあの独特の

匂いが消えるため、お茶などにも利用される。　八重咲きや斑入り種が観賞用と

して栽培される。