07.12.12 筑波実験植物園


ドラキュラ・ロエズリー

 

 

ラン科ドラキュラ属

学名  Dracula roezlii

原産地 中南米

多年草


 中南米の高地に生育する着生ランの仲間。ドラキュラ属は1978年に

マスデバリア属から分離された属だという。属名は「小さな竜」という意味だが、

ヨーロッパの妖怪ドラキュラのほうを思い浮かべてしまう。名前に恥じないというか

名前のように不気味な花を咲かせる。本種もコウモリのような黒い花被片を広げ

その先は尾状に長く伸びる。この大きく発達しているのは萼片で、花弁のほうは

逆に小さく目立たない。花茎を下向きにつけるため、釣り鉢にして栽培する。

愛好家には魅力的な種だが、高山種のため、栽培するには特殊な冷房設備が必要

である。