04.5.20 小石川植物園


エゴノキ       

別名 チシャノキ

エゴノキ科エゴノキ属 

学名 Styrax japonica

原産地 北海道(日高地方)〜九州、沖縄、朝鮮、中国、フィリピン北部

落葉高木


山野にふつうに生える落葉樹だが、花と実のとき以外あまり特徴がないため、見分けにくいかもしれない。

花は満開時でも遠目ではそれほど目立たない。 というのも、花が葉のしたに隠れるように咲くからである。

だから花を見るときは下から見上げるようにして眺める。 花は白い五弁花で甘い香りがある。

花後に緑色の実をこれまたいっぱいに吊り下げる。 この実にはサポニンという物質が含まれ、

石鹸として使ったほか、魚毒としても使った。 エゴノキの語源は諸説あるが、実に毒があり、えぐみとか

そういう言葉からきたのではないだろうか。 さいきんは桃色のベニガクエゴノキ(ベニバナエゴノキ)

などが観賞用に栽培される。