17.04.19 京都府立植物園
エノキ (榎)
アサ科(ニレ科)エノキ属
学名 Celtis sinensis var. japonica
原産地 本州、四国、九州、朝鮮、中国
落葉高木
日本を代表する木と言ってよい、高さ25mにもなる堂々とした高木。
昔は一里塚などにも植えられた。神聖視される木でもあり、村の境に
邪除けとして植えられたりもした。エノキの名は「さえの神」から来て
いるということである。夏になるとほとんどの葉が、虫食いでぼろぼろに
なっていることがある。これは裏を返せば虫をたくさん養っている木と
いうことでもあって、まわりの環境を豊かにする木でもあるということだ。
日本の国蝶、オオムラサキの食草でもある。大事にしたい日本の木である。
エノキは以前はニレ科に属していたが、最近のAPG分類法により、
アサ科に含まれることとなった。APG分類はDNA解析による分類という
ことなので、より正確な分類と言われているが、アサとエノキが近い仲間
だというのは不思議な感じである。