03.7.7 尾瀬
ギンリョウソウ (銀竜草)
別名 ユウレイタケ
ツツジ科(イチヤクソウ科)ギンリョウソウ属
学名 Monotropastrum humile
原産地 北海道〜沖縄、樺太、千島、朝鮮、中国、台湾、インドシナ、ビルマ、
ヒマラヤ
多年草
葉緑素の無い腐生植物で、いっけんキノコのようにも見えるが、
りっぱな高等植物である。山地の林の中の薄暗く湿ったような場所に
よく生えている。腐生植物のなかでは比較的よく見られる種である。
腐生植物はよく寄生植物と間違えられるが、両者には違いがある。
寄生植物が生きた他の植物から栄養を得るのに対して、腐生植物は、
地中にある菌類から栄養を得ている。
ギンリョウソウはその姿が白くろう細工のようで幻想的である。
栽培できれば魅力的な園芸植物になり得るだろうが、菌類に依存する
特異な生き方をするため、今のところ栽培方法は確立されていない。
最近のAPG分類のよると、イチヤクソウ科はツツジ科に含まれて
しまったため、本種もツツジ科ということになった。