04.9.29 浜名湖花博 


グンバイヒルガオ (軍配昼顔)                            

ヒルガオ科サツマイモ属 

学名 Ipomoea pes-caprae

原産地 四国、九州南部、東南アジア、オーストラリア、ミクロネシア

    南アフリカ、西インド諸島

多年草


 海岸の砂地に生える多年草で、いわゆる海岸植物と言われる部類の植物である。

茎はながく地面を這い、地面をひろく覆う。 グンバイヒルガオの名は、先が割れた

葉の形を軍配に見立てたからであるが、このように葉の先が尖らない葉はひじょうに

珍しい。 花も大輪で紅紫色の美しいもので、充分観賞価値のあるものである。

花の美しさから、園芸用に栽培されてもよさそうな気がするが、寒さに弱いためか

栽培されることはほとんどない。 花博で見かけた時、改めてそのきれいさに気づいた

感じがする。

 こういった海岸性植物は分布の広いことも特徴で、このグンバイヒルガオも、日本

の他、ひろく太平洋の島々に生育が確認されている。 これは種子が海流にのって

運ばれるためで、グンバイヒルガオだけでなく多くの海岸性植物に見られる特徴である。

グンバイヒルガオの種子は日本の他の地域にも流れ着くが、寒さに弱いため冬には

枯れてしまうそうである。 火山などでできた島などにいち早くたどり着き繁殖する

植物でもある。