16.03.02 京都府立植物園

12.3.14 武蔵丘陵森林公園


ヘレボルス・オリエンタリス

  

  

別名 レンテンローズ、クリスマスローズ

キンポウゲ科クリスマスローズ属

学名 Helleborus orientalis

原産地 地中海沿岸

常緑多年草


 ギリシャ、トルコなどが原産の多年草で、まだ寒い時期から花を咲かせる多年草。

クリスマスローズという名で知られるが、実はその名前はヘレボルス・ニゲルに

与えられた名前であるという。本種は花期がやや遅く、レンテンローズと呼ばれる

らしい。レント(Lent)とは四旬節のことで、復活祭の前の40日間を指す。

日本では両者を区別せず、まとめてクリスマスローズとして扱っているようだ。

早春のロマンチックな花として日本では知られているが、実は悪名高い毒草でも

ある。その名のヘレボラスも、「死に至らしめる」というギリシャ語のヘレインと、

「食べ物」を表すボラとの合成語である。

根には心臓に作用するヘレブリンと、皮膚や粘膜に炎症をおこすプロトアネモニンという

成分が含まれている。

その薬効は古代ギリシャのディオスコリデスが書いた「薬物誌」にも載っているという。 

古代ギリシャでは、狂気を治したり、望まない妊娠の堕胎に使われたりしたという。

現在のイメージとは、あまりにかけ離れた使われ方である。