16.09.24 小石川植物園


ヒガンバナ (彼岸花)

     

 

別名 マンジュシャゲ

ヒガンバナ科ヒガンバナ属 

学名 Lycoris radiata

原産地 中国

多年草


 古く中国から渡ってきたといわれる植物だが、秋には日本のあちこちで、

群生が見事に咲きそろい、野山を赤く染める。 

もはや日本の秋の風物詩の1つとして定番になったといってもいい。

日本にあるヒガンバナは3倍体と言われるもので、通常は種子ができない。 

今、全国にあるヒガンバナは球根で分かれたのが拡がったもので、いわばクローンで

あるといえる。原産地の中国では、種子がつく原種があるという。

球根をはじめ全草にリコリンというアルカロイドが含まれていて、毒である。

しかし、昔、飢饉の時はこの球根をも食べたという。墓場にこの花が多かったの

は、これさえも食べれずに死んだ人たちを供養するためという話があるほどだ。 

とても丈夫な植物でよく増えるので、他の花色の品種も欲しいところである。