03.7.15 小石川植物園


ヒゴタイ  

     

     

キク科ヒゴタイ属 

学名 Echinops setifer

原産地 本州(広島県、岐阜県、愛知県)、九州、朝鮮中部以南

多年草


草原に生える多年草で、夏に背が高く伸びた茎の先に真ん丸い特徴的な花序を

つける。 花色は青色で、日本には他になかなか無い色あいである。

朝鮮ではふつうに見られる花だというが、日本ではまれにしか見られない貴重な花である。

隔離分布が多く、本州では広島県、岐阜県、愛知県に飛び飛びで生育しているという。

九州では阿蘇の草原のものが有名だが、その花の美しさがあだになって、今や絶滅寸前の

ものになってしまった。 この美しい花は日本の未来へ残していかなければならない。

山野草としてしばしば育てられるが、よく似たルリタマアザミもよく栽培される。

両者は良く似ているので、昔は同種だと思っていた。

ルリタマアザミはヨーロッパ産の外来種で、こちらは園芸品種も作られている。