北半球に広く分布するが、日本ではわずかに本州の一部と、四国の剣山の石灰岩地

に生えている植物である。　全体に臭気があり、それが塩を焼いたような匂いに

感じることからシオヤキソウの別名があるという。

　実は最初この花を特定することができなかった。　というのは、この花のあった

場所が木場公園の帰化植物を展示しているところであったので、てっきり帰化植物

だと思い込み、帰化植物の図鑑を調べていたからである。

　しかし見つからず、しかたなくネットで調べると、日本の高山植物のところで

出てきたのである。　改めて日本の野生植物の図鑑を調べるとあった。

　しかしネットでは「ヒメフウロソウ（Erodium reichardii）」という別の植物も

出てきた。　ヨーロッパ産の花で、観賞用に多く栽培されている。　木場公園では

もしかしたらこちらのほうが帰化植物として扱われているのかもしれない？

　どちらにしても名前が錯綜して紛らわしいものである。