07.4.14 神代植物園


ヒメコウゾ (姫楮)

 

 

クワ科カジノキ属

学名  Broussonetia kazinoki

原産地 本州(岩手県以南)、四国、九州(奄美大島まで)、朝鮮、中国中南部

落葉低木


 山地の明るい場所に生える低木。古代より繊維植物として利用され、

衣服の材料や、和紙の原料にされてきた。繊維植物としてはコウゾがよく

知られているが、コウゾはこのヒメコウゾとカジノキの雑種だと言われている。

ヒメコウゾは雌雄同株。カジノキは雌雄異株と違いがあるが、コウゾはその

両者の性質を受けついているので、雌雄同株のものがあったり雌雄異株のものが

あったりするという。写真は雄花で、その先端に雌花も咲くが、写真ではまだ

開花していない。雄花が球状の花序なのが特徴で、カジノキは尾状。コウゾは

その中間の楕円形なので、典型的なものは区別ができる。