03.05.07 小石川植物園


ヒレハリソウ       

 

   

別名 コンフリー、オオハリソウ

ムラサキ科ヒレハリソウ属 

学名 Symphytum officinale

原産地 ヨーロッパ、小アジア、シベリア

多年草


コンフリーの名はフランス語のコンフィエリーから来ているという。コンフィエリーとは

「病気を治す」という意味らしい。ヨーロッパでは古くから栄養価の高い植物として知られ、

タンパク質、各種ビタミン、アラントイン、カルシウム、カリウムなどを含んでいるという。 

日本には1953年(明治33)に導入されたというが、それほど知られず、それからしばらくした

昭和36年にブームが起きた。その効果から「奇跡の草」と呼ばれるようになった。

花も青紫色で風変わり。しかも丈夫で育てやすいので各地植物園などでも普通に見られる花である。

健康植物としてもはや定番のように製品化されていた植物だが、2004年に肝機能などに障害が

でる恐れがあるとして、コンフリーを使った加工製品の使用が禁じられた。奇跡の草から数十年、

突然危険な植物としてニュースに出るようになってしまった。植物にとっては人間がかってに

騒いでいるだけなのだろうが。使用しなければ栽培上なにも問題がないので、観賞用として育てる

には優等な植物であることには変わりない。