09.9.14 山梨県 中巨摩郡
ヒロツメゴケモドキ (広爪苔擬)
ツメゴケ科ツメゴケ属
学名 Peltigera leucophlebia
原産地 北海道〜四国、台湾・北半球
地衣類
山地の針葉樹林帯付近などに生育する地衣類の1種。沢沿いの
湿った岩場にへばりつくように生えていた。いっけん、庭などで
見かけるゼニゴケのような感じだが、はるかに大型である。
体も緑色で、コケの仲間のように見えるが、実は地衣類という
生物であるということだ。地衣類は植物でもコケでもなく、
菌類と藻類の共生生物である。よく見かけるものにウメノキゴケ
や富士山などで見られるサルオガゼ、食用になるイワタケなどが
ある。いずれも灰白色や黒色のものが多く、本種のような緑色の
ものは珍しい。これは共生する藻類が緑藻であるからだという。
本種は広い葉状のもので、爪のような褐色の頭状体をつけるのが
特徴である。