13.6.6 筑波実験植物園


ヒスイカズラ (翡翠葛)

     

別名 ジェード・バイン(Jade vine)

マメ科ストロンギロドン属 

学名 Strongylodon macrobotrys

原産地 フィリピン

常緑つる性木本


 つる性のマメ科の植物で、温室では棚仕立てにして、フジのように

花穂を垂らす観賞のされ方をしている。

その花を観ると誰でもため息をもらすほど、観たこともない花色である。

ヒスイカズラという名前もぴったりの印象を与える。自分も初めて見た

ときは我が目を疑った。その色は写真では伝わらない。

ぜひその目で確かめて欲しいものである。

春から初夏にかけて次々と咲くので、花期は長く楽しめる。

最近では栽培している植物園も増えて、あちこちで花が見られるように

なったが、専用の棚を作って間近で観賞できるところは少ないようだ。 

最近は種苗業者の通販カタログなんかでも見かけることもあるが、

家庭で育てるには大きすぎるような気がする。大温室ならではの花である。

誰か品種改良をして、鉢であんどん仕立てにして楽しめるわい性のものを

作ってくれないだろうか?

現地では絶滅の危機にあるという。貴重な植物であり、未来に残したい

色彩である。