11.7.18 筑波実験植物園
フウラン (風蘭)
別名 フウキラン(富貴蘭)
ラン科バンダ属
学名 Vanda falcata (= Neofinetia falcata )
原産地 日本、朝鮮、中国
多年草
暖地の樹の上に着生する、着生植物。夏に長い距をもつ白い花を
咲かせる。花には芳香があり、主に夜に香る。この長い距の奥に蜜が
あり、口吻の長いガだけが、この蜜を吸うことができ、送粉者となる。
園芸的にも好まれ、江戸時代には富貴蘭と呼ばれ、数多くの品種が
生まれた。その品種は、今では多くが失われたが、最近また復帰しつつある。
その堅く厚い葉は魅力的で、渋好みのランである。
樹上に生きているので、乾燥には強いが、根は水びたしを好まない。
鉢植えも独特で、中を空洞にして、ミズゴケを高く盛り上げてその上に
植える。以前の分類ではフウラン属として独立していたが、最近の分類
の変更によりバンダ属に統合されるようになった。