08.7.29 京都府立植物園
イシクラゲ (石水母)
別名 イワキクラゲ、アネガワクラゲ
ネンジュモ科ネンジュモ属
学名 Nostoc commune
原産地 本州(中部以西)〜九州、世界各地
多年性藍藻類
世界各地の裸地に見られ、日本では本州中部以西で見られる陸生の
藍藻類。植物よりも原始的な生物で、光合成を始めた初期の生物の姿
を留めていると言われている。乾燥時は黒いかさぶたのような姿で
縮んでいるので見つけるのが難しいが、雨の後に水を吸って膨れ上がり
目につくようになる。突然海藻のような物体が土の上に現れるので、
知らない人間はびっくりする。気持ち悪がられることもあるが、土を
よく落とし湯通しして酢の物などにして食べることができるという。
中国に変種で細長い「髪菜(はっさい)」というのが生育しており、
煮込み料理の材料として珍重されているという。最近は乱獲により
数を減らし、2000年に採取や輸出が禁止された。