撮影場所 03.3.26 足立区 植栽
ジンチョウゲ (沈丁花)
別名 チョウジグサ、リンチョウ、ハナゴショウ、瑞香、睡香
ジンチョウゲ科ジンチョウゲ属
学名 Daphne odora
原産地 中国
常緑低木
春の訪れをその強い香りで知らせる花木。 この香りが漂ってくると、もう気分は春になる。
瑞香は中国での名。 古い名を睡香というらしい。 沈丁花の名は、香りを沈香と丁字に例えたもの。
東京あたりでは街の植え込みには欠かせない花木だが、さいきん少なくなったか?
その1年中つややかな葉と、自然にまとまる樹型で、とても優れた庭園植物であると思う。
花つきもとてもいい。 日本にあるのはほとんどが雄木であるため、実がつかないが、これは長い間
挿し木による栄養繁殖を繰り返したため、不稔になったという説もある。
日本に渡ってきたのは室町時代と言われ、当初は根を薬にしたという。
ジンチョウゲはじょうぶで育てやすい花木であるが、大株になると移植がきかないという特徴がある。
自分も以前造園をやっていたとき、1mほどの株を移植しようとしたが、見事失敗した。
いくら慎重に掘り上げても、根にまったく土がついていかないのだ。
もし、どうしても移植しなければいけない場面になったら、移植はあきらめて、挿し木による更新を
したほうがよい。 よくできたもので、挿し木はとても簡単に根づく。
これほど有名な花木でありながら、品種は案外少ない。 斑入りや、白花、咲き分けなどがあるぐらいだ。