03.5.13 東京都薬用植物園


カミツレ      

     

 

別名 カモミール、ジャーマンカモマイル

キク科コシカギク属 

学名 Matricaria recutita

原産地 ヨーロッパ、西アジア

一年草


 カミツレとは少々古い名前のように思われる。今はカモミールの

ほうが通りが良いようである。カモミールには代表的なものが二種類

あり、それが本種ともう1つがローマンカモマイル(Chamaemelum nobile)

と呼ばれるものである。それに対応して、本種をジャーマンカモマイルと

区別する場合がある。花屋さんなどの店頭では混同を避けるため

この名前を用いることが多い。本種は背が高くなり、一年生であるのに対し、

ローマンカモマイルは這う性質で、多年草である。

ハーブとして用いるのは本種のほうである。この混乱は図鑑などでも見られ、

時々ローマンカモマイルのほうを「カミツレ」としているのもある。 

どちらも全草にリンゴのような香りがある。ストレスを癒すハーブとして

必ず名前があがる植物であるが、花もきれいなので観賞用にもよい。