07.4.6 筑波実験植物園

07.4.6 筑波実験植物園


カンキチク

 

 

タデ科ホマロクラディウム属

学名  Homalocladium platycladum

原産地 ソロモン諸島

常緑低木


 ソロモン諸島原産の常緑樹で、一属一種の珍しい植物である。

姿も変わっていて、身体は扁平な葉状の形態をしており、通常の葉にあたる

ものは見られない。これは葉状茎というもので、茎が葉の代わりをしている

ため、このような形状になる。実は本当の葉もあるのだが、茎が若いうちに

ごく小さいのがつくのみで、すぐに落ちてしまう。この葉状茎はやがて

中軸が膨らみはじめ、断面が円形の茎へと変わっていく。花は葉状茎の節の

部分に数花をつけるが、非常に小さいため目を凝らさないと見えない。

このような姿だが分類上はタデ科にあたり、日本のイヌタデなどと比べると

あまりの違いに驚いてしまう。