04.6.16 神代植物園
09.7.9 神代植物園
カンナ
別名 ハナカンナ
カンナ科カンナ属
学名 Canna × generalis (= indica hybrid)
原産地 栽培種
多年草
カンナは熱帯、亜熱帯に広く分布するカンナ科のいくつかの原種を
かけあわせてできた交配種である。その原種の一つのダンドク(indica)
は日本へ江戸中期に渡来している。現在のカンナの改良は、19世紀
なかごろにフランスで始まった。その後イタリアでも改良が盛んになり、
それぞれフレンチカンナ、イタリアンカンナと呼ばれている。
イタリアンカンナは大柄だが花が小さいため、日本ではほとんど栽培
されていない。日本では春植えの球根植物として栽培されるが、暖地では
地下の球根が越冬し、年々株が大きくなる。草丈1メートル以上になる
大型の多年草で、葉もバショウのように大きく広がり、真夏の
トロピカルムードを盛り上げる植物である。広い庭園などに適するが、
最近は矮性の品種ができあがり、上写真のようにコンパクトな姿で大輪の
花を咲かせるため、人気が高まってきている。カンナの花びらに見える
部分は実は雄しべの変化したもので、本物の花弁ではない。
雄しべは6本あり、そのうち1〜2本が退化してなくなり、残りの4〜5本が
花弁状になっている。カンナを切り花にするとすぐしおれてしまうのは、
この花弁が本来のものでないからである。この雄しべは、花弁状に変化
しているが、内側にはちゃんと葯が残っており花粉を生じる。