04.8.6 神奈川県立フラワーセンター


カノコユリ (鹿の子百合)                    

   

ユリ科ユリ属 

学名 Lilium speciosum

原産地 四国、九州

多年草


 ヤマユリと並んで日本を代表するユリの仲間で、白地に紅が入る大輪の花が

たいへん美しい。 その模様から鹿の子百合の名がついた。 ヤマユリとともに

ヨーロッパに紹介され衝撃を与えた。 後のオリエンタルハイブリッドの重要な

交配親になる。 花色は鮮やかだがヤマユリのような香りはない。

 分類学上では、本来のカノコユリと、タキユリにわける意見が出ているが、まだ

はっきりとしているわけではないという。 いづれにしても、花が鑑賞用として

あまりに優れているため、乱獲の対象になってしまっている。

 残念ながら非道な採集のため、自生のものはほとんど見られなくなってしまった。

貴重な種を守るためにも、快楽目的の採集はぜったいにしてはいけないと思う。