04.11.17 神奈川県立フラワーセンター


カンラン (寒蘭)                              

ラン科シュンラン属 

学名 Cymbidium kanran

原産地 本州(東海地方以西)〜沖縄、台湾

多年草


 東海地方以西から台湾にかけて自生するランの仲間。 12月から1月に

かけての寒い時期に花を咲かせることからカンラン(寒蘭)の名前がある。

細長い花茎に5〜10花を咲かせ、細長い花弁が特徴的である。 花には

微香がある。 シュンランとは同じ属で洋ランとして有名なシンビジュームとも

同じ仲間である。 シュンランとは自然交雑種があり、ハルカンランと呼ばれている。

 カンランは昔より観賞用として栽培されており、品種が多く生まれていて、

熱心な愛好家も多い。 これは、もともとの原種が変異が多い性質をもつためである。

園芸的価値が高いため、自生地での乱獲も多く、そのために絶滅の危機に陥っている。

日本を代表する美しいランの一種であるため、自然に残しておいてほしいものである。