07.4.6 筑波実験植物園

08.2.16 筑波実験植物園


カンアオイ (寒葵)

 

 

別名 カントウカンアオイ

ウマノスズクサ科カンアオイ属

学名  Asarum nipponicum var. nipponicum (= Heterotropa nipponica)

原産地 本州(千葉県、東京都、埼玉県、神奈川県、静岡県)

多年草


 関東地方の山地の林下に生育する多年草。ハート型の葉を地面に

広げ、葉の表面には独特の斑模様がある。地際に濃い褐色の花をつける

が、落ち葉の多い所では落ち葉の下に埋もれるように咲く。この花は

キノコのような匂いを発し、キノコバエという特殊なハエを導いて受粉に

利用するという。非常に生育範囲の拡がるスピードの遅い植物として

知られており、近い地域でも別々の進化をとげた変種が多数存在する。

最近は自生地の減少ということもあるが、その斑模様などの変異が愛好家

に好まれ、園芸目的の採取も多く、絶滅が心配されている。