14.3.4 筑波実験植物園

14.3.4 筑波実験植物園


カポックノキ

 

 

アオイ科パンヤノキ属

学名 Ceiba pentandra

原産地 熱帯アメリカ

落葉高木


 原産地は不明だというが、熱帯アメリカ起源だろうと思われている。

高さ20m以上になる高木で、葉は掌状複葉。果実が成熟するころに

一時落葉するという。花はクリーム色。花後に果実がなり、その中から

綿毛に包まれた種子を出す。この綿毛がクッション材料として用いられ

広く栽培された。繊維は長く光沢があり、水をはじくために水中救命具

などに使われたという。しかし撚りが無いために織物には使えないという。

戦前まではよく栽培されたが、戦後は用途が減り、現在ではほとんど

栽培は見られないという。日本で観葉植物として知られるホンコンカポック

は、似ているだけで、ウコギ科のまったく別な植物である。