10.10.2 筑波実験植物園


カワゴケソウ (川苔草)

 

 

カワゴケソウ科カワゴケソウ属

学名  Cladopus japonicus

原産地 鹿児島県(川内川・安楽川)、中国(福建省)

多年草


 鹿児島県の二つの川にのみ自生が見られるたいへん希少な植物。

名前の通り、言われなければ川の底の石についているコケのように

しか見えないが、花をつける立派な被子植物である。岩の上を枝状

に這っているのは根で、葉はそこから針状のものを立ち上げる。

花も緑色で水中で咲かせる。冬期に株の大部分は枯れるが、生き残った

一部がまた翌年成長する。水中で生きる特殊な生態を持つため、

栽培している施設もほとんど無い植物である。