日本を代表する落葉高木であり、東京近辺でも武蔵野の風景を代表するものである。

大きく扇状に拡がった樹形が特徴で、姿が美しい木としても知られている。寿命も

長く、巨木になったものには天然記念物になるものも多い。昔からシンボルのように

そびえたったものの中には、開発で伐採されるのを住民が防いだなどという記事を

見かけることもある。ケヤキ並木は美しいもので、外国産の樹木にはない趣を感じ

させるものであり、台風にも強い木である。しかし、最近の住宅事情にその大きさが

あわず、東京近辺では枝を大きく落とされたものを見かけることも多い。やはり広い

公園などで枝をいっぱいに広げた姿を楽しみたい。材も硬く高級なもので、盗伐される

ことも多い木である。花は４月に咲くが目立たない。実は枝葉といっしょに落ちる

ので、それと気づかない人も多い。