08.8.14 くらしの植物苑


キビ (黍)

                              

イネ科キビ属 

学名 Panicum miliaceum

原産地 アジア東部

一年草


 詳しい原産地は不明だが、アフガニスタンからモンゴルにかけて

近縁種が自生している。ヨーロッパでは中石器時代にすでに栽培されて

いたという。日本へは朝鮮を通じて渡来した。重要な穀物で、五穀の

1つとして知られているが、明治以降栽培面積は減少し、現在では見る

のも珍しい作物になってしまった。キビという名は、実が黄色みを帯びる

ことから「きみ」から転訛したものと思われる。万葉集にも2首キビを

読んだ歌があるという。