05.1.4 小石川植物園

05.2.15 神代植物園


キンカチャ (金花茶)                               

ツバキ科ツバキ属 

学名 Camellia chrysantha

原産地 中国

常緑低木


 中国南部に自生するツバキの仲間。 その特徴はなんといっても黄色の花色である。

それまでツバキには黄色の花色は無いと言われていたので、その発見の衝撃は予想

できる。 発見は1965年。 長い間幻とされていたが、1978〜79年に日本へ導入

された。 導入された当初は日本の園芸界でも話題になり、たいへん高価なもの

だったが、最近は大量に生産されて落ち着いた。 寒さに弱いので、冬は加温が必要

だが、家庭でも花が見られるようになったのは嬉しいことである。 花は日本の

ヤブツバキなどより小型で、葉に隠れるように下向きに咲かせる。 葉は脈が目立ち

大きなお茶の葉といった感じである。 最近は、黄色のツバキの原種がいろいろ

見つかっており、バリエーションも拡がっている。 本種は従来のツバキの品種と

掛け合わされ、黄色の品種を作るのに使われている。 現在育種家によって、

より大輪で寒さに強い品種作りが行われている。