15.04.22 東御苑
17.05.02 野川公園
キンラン (金蘭)
ラン科キンラン属
学名 Caphalanthera falcata
原産地 本州〜九州、朝鮮、中国
多年草
花が鮮やかな黄色をしているので、キンラン(金蘭)の名がついたランの1種。
茎は30〜70cmほどにもなり直立する。薄暗い雑木林の中でその花は小さいながら輝くように見える。
武蔵野などの雑木林ではごく普通に見られる多年草だったが、雑木林の開発や、園芸目的の盗掘で、
なかなか見られなくなった。似ていて花が白色のギンランといっしょに生えていることがあるが、
ギンランも同じ運命をたどっていて、悲しい感じがする。
しかし、キンランはシュンランやエビネと違って、栽培するのが非常に困難なランであり、持ち帰っても
ほとんど栽培に成功しない。それは、キンランが菌類との共生関係が強い植物だからである。
緑の葉をもっているが、半分腐生植物のような暮らしをしているらしい。
写真の場所は東京のど真ん中の場所であるにもかかわらず、毎年安定して増殖している。
環境さえ整えば、本来は丈夫な性質の植物である。