16.05.04 小石川植物園
キショウブ (黄菖蒲)
アヤメ科アヤメ属
学名 Iris pseudacorus
原産地 ヨーロッパ
多年草
水辺に生え、今やもっとも普通に見られるアヤメ科の花の1つとなった。
渡来は、牧野富太郎博士によると、明治30年ごろに観賞用としてもちこまれたのが最初らしい。
日本の気候に非常に良く合い、今や北海道から九州まで広く帰化している。
花が美しく、水辺に生えるのであまり雑草として駆除の対象にはなっていないようであり、
観賞用として庭などに植えられているのも珍しくない。日本のアヤメ科の花にはない黄色という
色も珍しがられる要因の1つである。惜しむらくは、花が全体に対して小さく、どうしても
日本のアヤメやハナショウブには趣に差がついてしまう。ハナショウブとの間には最近交雑種ができて
伝統のハナショウブに新たな血を導入しているようである。