スーパーなどの果物売り場でキウイフルーツとして売られている人気種。

果物の中でも目新しい部類に入るだろう。当初はその茶色い毛むくじゃらの姿が

奇異に感じられたが、今では立派に市民権を得られたようだ。その毛むくじゃらの

姿から想像もできないのがその果肉で、鮮やかな緑色をしている。通常緑色の果実

というのは未熟なイメージを与えるものだが、そのギャップが好まれたようだ。

最近ではアイスクリームなどに鮮やかな緑色を添えるフルーツとして定着しつつある

さらに、果肉が黄色でより甘みの強い品種も出てきて人気を博している。

　名前の由来はニュージーランドの飛べない鳥、キウイに似ているからで、改良の

中心もニュージーランドであることから、ニュージーランドが原産だと思っている

人もいるが、もともとは中国原産の植物である。和名のシナサルナシは、中国に

あるサルナシの仲間ということで、日本のサルナシも同様に食べることができる。

　サルナシ同様、キウイもマタタビ科の植物なので、野良猫に樹皮をかじられること

あるので注意が必要である。雌雄異株なので、実をつけるには雄木を用意する

必要がある。家庭でもよく実をつけるので、初心者向きの家庭果樹でもある。

写真上の花は雄花である。