04.7.8 白馬岳


キヌガサソウ (衣笠草)

  

  

シュロソウ科(ユリ科)ツクバネソウ属 

学名 Paris japonica

原産地 本州(東北地方、関東地方北部、中部地方日本海側)

多年草


 亜高山帯の湿った場所の木陰などに生える多年草。 多雪地帯に産する。

まだシーズン浅いころにこの花を見ると、その見事さにしばし感嘆せざるを得ない。

堂々としている、という印象がぴったりくるほど、その大きさ、伸びやかさがいい。

輪郭もきっちりと切れがよく、大きなシルエットでありながら精密な感じもする。

葉の数は8〜11と株の大きさによって変化があるが、面白いことに葉と花びらの数が

同数である。この花びらは性格にはがく片であるが花びらと同じ機能と見てよい。

白馬岳にはこのキヌガサソウとメギ科のサンカヨウがよくいっしょに群生している。

どちらも日本の見事な自然の造形の賜物である。