14.10.30 咲くやこの花館
ココヤシ
別名 ココナッツ
ヤシ科ココヤシ属
学名 Cocos nucifera
原産地 不明
常緑高木
世界中の熱帯地域で栽培されているヤシの1種。古代より栽培され、
航海民によって各地へ運ばれた。はっきりとした野生種は見つかっていない。
インドへは3000年前にはすでに、中国では290〜307年ころ南方やアンナン
での栽培が記録されている。幹は30メートルになる大木で、多数の巨大な
果実をつける。果実は成熟すると種子内がココナッツミルクと脂肪層に
分かれる。ココナッツミルクは飲料になり、脂肪層は料理に利用される。
脂肪層をはぎ取って乾燥したのがコプラ(Copra)で、工業用油脂原料として
マーガリン、せっけん、ローソク、ダイナマイトなどに加工される。
ココヤシの実はココナッツと呼ばれ、この巨大な実は、海流に流されて他の
土地へ行くために進化した。長い間海の上でも耐えられるように、中果皮は
強い繊維で厚くできている。この繊維も様々に利用され、ロープ、ブラシなど
の原料にされる他、さいきんではランなどの植える培養土としても使われる。
ココナッツを発芽させた幼苗は、姿が面白いため観葉植物として売られている。
しかし本来30メートルにはなる大木が鉢植えで育つわけもなく、すぐに育てられず
枯れるか捨てられるかされてしまう。